英語のプロが教える勉強法
NHKラジオ講座で有名な杉田敏氏とカリスマ同時通訳の関谷英里子氏が英語の学習法について書いた記事でとても参考になります。
■NHKラジオ講師・杉田敏に学ぶ習得法
プラップジャパン社長 杉田 敏
青山学院大学経済学部卒。オハイオ州立大学修士課程修了。NHKラジオ講座『実践ビジネス英語』の人気講師。2007年より現職。朝4時20分起きを10年間続ける。
アフターファイブは同僚と赤ちょうちんで会社の愚痴をこぼし、帰宅したらお笑い番組を観て寝るという日々を送っている人が、ライフスタイルはそのままでなおかつ英語もものにするなどというのは土台無理。まず必要なのは、これまでの生活の何かをあきらめて、その分を学習に充てるという覚悟です。また、どれだけの時間とお金が捻出できるかで学習方法も違ってきます。
例えば時間なら2000時間。TOEICにしても英会話にしても、これくらいはかけないと効果は期待できないとさまざまな人がいっています。この2000という数字にどれくらい根拠があるかわかりませんが、語学の場合はどんな人でも、ある程度の時間をかけないと結果が出るまでに至らないのはたしかです。
また英語は聴く、話す、読む、書くのうちどれから勉強したらいいかという質問をよくされますが、それらすべてを合わせたものが言語能力なのですから、切り離して考えるのは間違いです。
教材は自分の実力より上のものを選ぶ。語学もスポーツと同じで、ある程度負荷が高くないと上達は望めないからです。
せっかく英語の勉強を始めても、なかなか成果が実感できないので、途中で嫌になってしまうという人も少なくないようですが、これは実にもったいない。毎日コツコツやっていれば、確実に力はついてきます。そして、それはある日突然、それまで単なる音だったものが単語やセンテンスとして耳に入ってくるというように劇的な形で表れます。
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出版社:NHK出版 作者:杉田 敏 | |||
by 通販最速検索 at 2013/02/06 |
■カリスマ同時通訳・関谷英里子の学習法
プレミア・リンクス社長 関谷英里子
慶應義塾大学経済学部卒。伊藤忠商事などを経て、現在は同時通訳者、翻訳者として数々の国内外の著名人を担当。近著に『えいごのつぼ』(中経出版)がある。
現在、すぐに英語を使う必要に迫られてはいないけれど、将来に備えて勉強しておきたいという人は、漠然と始めるのではなく、まず目標を決めてください。
「英語の新聞記事を読めるようにする」「メールが英文で書けるようにする」。あるいは「海外旅行に行ったとき露店で値段交渉ができるようになる」というように、できるだけ具体的で身近な事例がいいでしょう。
教材は自分の目的に合っているならなんでもかまいませんが、できればCDのように繰り返し聴けて、英文と日本語訳があるものを選ぶといいと思います。そして、これと決めたら完璧に聴き取れて同じように話せるようになるまで、それを徹底的にやること。あれこれ手を出すと、かえって効率が悪くなります。
英語を聴くときはただ聞き流すのではなく集中して聴き、聴こえた音をそのまま音にして出す方法もお勧めです。英語学習ではインプットとアウトプット(聴く、話すと読む、書く)を両方行うのが基本。そして話すときは発音よりもむしろ、アクセントの強弱に気をつけると英語らしくなります。
最終的にものをいうのは、やり方よりもどれだけの時間を英語に費やしたかということのほうです。本気で英語力をつけるなら、少なくとも1週間に15~20時間は、英語に真剣に取り組んでほしいと思います。
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出版社:NHK出版 | |||
by 通販最速検索 at 2013/02/06 |
お二人の意見として共通していることは、英語習得にはそれなりの時間が必要で、インプットとアウトプット(聴く、話すと読む、書く)をバランスよく学習することが大事。そして、コツコツ続けていれば必ず結果はついてくるということ。私もまさにその通りだと思います。
インプットとしてはほとんどお金がかからず良質な「NHKの語学講座」がお勧めです。
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作者:川本 佐奈恵 | |||
by 通販最速検索 at 2013/02/06 |
アウトプットとしては、自宅でできる「オンライン英会話」(話す)や「Lang-8」(書く)がお勧めです。


英語学習にかけれる時間や費用は人それぞれです。結局のところ、自分に合った学習法を見つけてコツコツと続けることが習得への近道だと思います。
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