英語教育の早期化問題について考える!?
日本のTOEFL 世界ランキングで日本は163か国中135位。先進国の中ではダントツの最下位で、特にスピーキング力では世界最下位である。

さらに、英語ができる・できないだけですでに年収200万円以上の差があるという。

英語早期化教育で今話題なのが福岡県の「リンデンホールスクール」
リンデンホールスクールでは、
①小学1年生から英語の授業を行なっている。
②授業中日本語は使用禁止
③英語で積極的に発言
④算数、理科などの英語以外の授業も英語で行う
⑤英語で学ぶことで自然と身に付く
「英語教育の早期化について」英語で語る少年。顔つきからしてなにか違います。

続いては、英語教育で有名な大学の紹介。
授業をすべて英語で行い、大企業の間で卒業生の奪い合いがおこっている話題の大学があるという。
それが秋田県の国際教養大学!!
就職氷河期にもかかわらずここの卒業生は5年連続で就職率100パーセント。しかも就職先は一流企業ばかり。
満足げに語る学長

以上のように英語ができると就職にも有利で人生が楽しいはず、、、
ということで、英語を話せる勝間和代さんと英語を話せない大久保佳代子さんにドッキリを仕掛けて実験!!
ちなみに勝間さんの英語については以前の記事を参考にしてください
→勝間和代さんの英語
(ドッキリが本当なのかヤラセなのかはわかりませんが、面白い仕上がりになっています。)
内容は「喫茶店でイケメン外国人に英語で話しけられたらどんなリアクションをとるのか?」
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(結果)
<勝間さん>
イケメン外国人に話しかけられても全く抵抗なく受け答えする。「テレビで見るよりキレイですね~」とか言われた勝間さんは上機嫌になりダイエット話などをして会話が盛り上がる。
イケメン男性にメロメロ。ヤラセだとしたらかなりの演技派。

→(結論)英語が話せると、イケメンとの出会いも広がる
<大久保さん>
イケメン外国人に話しかけられると携帯を見てごまかしたり、「君ってかわいくないよね」と英語で言われているにもかかわらず「YES」と答えたり、しまいには電話がかかってきたふりをして逃げ去ってしまう。

→(結論)英語が話せないと、イケメンとの出会いも逃す
と、英語が必要なことはわかったが、英語の早期教育化には反対意見もある。
アポロ11号月面着陸を同時通訳した英語教育の第一人者である鳥飼玖美子さんも早期教育反対者のひとり。
鳥飼さんいわく、「小学校から英語をやったら中学から始めた子と差が出るのかというと、あんまり出ていない。科学的には証明されていない」

その後、英語教育早期化に賛成か反対か、スタジオの出演者らで議論をしていましたが、もちろん議論したところで結論のでる話ではありません...。
鳥飼玖美子さんが考える英語教育のあり方については以前にこのブログでも紹介しました。とても素晴らしい見解だと思います。
→これからの英語(鳥飼玖美子)
こちらの動画もおすすめです。1.5時間と少し長いですが見る価値あります。
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■英語公用語 ひろゆき 鳥飼玖美子
かなり好評価を得ている鳥飼さんの著書です
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<雑記>
個人的な意見としては、小学生はまずはきちんとした日本語を習得することが大事で、英語は将来ツールとして使えればよいのではないかと思います。だから早期化は必須ではないように感じます。日本人の英語力をあげる手段は早期教育以外にももっとあると思います。
私が中学生だった20年以上前に比べると今の学校の英語教育ははるかにスピーキング重視になっており、私たちの時代の学生に比べると今の学生は学校教育によって英語を話せるようになってきていると思います。ただ、スピーキングに力を入れ過ぎて、リーディングや文法の能力が落ちているというのは残念なことです。しかもスピーキングだってものすごく水準が高いわけではなく、昔の学生に比べればよくなったというレベルだと思います。
私は学生時代は全く英会話ができませんでしたが、文法や読解力はきちんと勉強してきました。そのおかげで英語の基礎能力は身についており、社会人になって英語再学習を始めたときにも文法で困ったことはありません。そう考えるとスピーキングは別として、昔ながらの日本の英語教育はそれなりに優れたものだと思います。
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